あなたの仕事と心を守る「数字」を見る習慣

「後回しにしがちな経理、その理由」

お一人でお仕事をされている皆さま、毎日本当にお疲れさまです。サロン運営やレッスンの準備、お客様とのやりとり、予約管理、時には家事や家庭のことまで重なって、気がつけば一日があっという間に過ぎてしまう。そんな日々をお過ごしの女性も多いのではないでしょうか。やらなければいけないことはたくさんあるのに、目の前の仕事をこなすことだけで精一杯になってしまうこともありますよね。そんな中で、つい後回しにされやすいのが「経理」や「お金の管理」です。

最近では会計ソフトに仕分けを入力するだけで、売上や経費、利益の状況まで自動で集計してくれる便利な時代になりました。本当に、ありがたいことですよね。

私が子育てをしながら事務の仕事をしていた頃、ちょうど会計ソフトが普及し始めた時期でした。便利なものを取り入れようと思っても、長く勤務していた先輩方は紙の帳簿で管理することに強い誇りを持っていて、デジタル化にはなかなか賛成してくれませんでした。その気持ちが当時は理解できず、「もっと楽になるのに」と思うばかりでした。でも今なら、その不安や戸惑いの気持ちがよく分かります。


「効率化は冷たくない、心に寄り添う工夫」

長年慣れ親しんだやり方を変えるということは、それまで積み重ねてきた経験や自分の存在意義まで揺らいでしまうような、不安や寂しさを伴うものです。新しい仕組みは便利であっても、その向こうには「自分の役割が変わってしまうのではないか」「ちゃんとできるだろうか」という戸惑いが生まれるのだと思います。結局のところ、反発しているのは人ではなく、“心の中にある不安”なのです。

私は当時、「効率化」という言葉ばかりを見ていて、その奥にある気持ちまで丁寧に寄り添えていませんでした。仕事の仕組みを変えるというのは、単にやり方を変えることではなく、その仕事に関わる人たちの心にも触れること。効率化は冷たいものではなく、本来は働く人の負担を軽くし、未来に安心をもたらすための優しい工夫です。目的の共有が上手にできれば、効率化は人を助けるものになります。


「数字は味方、経理は心を守る土台」

今の時代、会計ソフトはとても便利で、少しずつ入力していくだけで大切なお金の流れを可視化してくれます。それは、経理が苦手な方にこそ力を貸してくれる、心強い味方です。けれど、大切なのはただ効率化することではなく、「なぜ整えるのか」という想いです。お金の管理を整えることは、仕事を守ることであり、自分自身の人生や家族、大切な未来を守ることにもつながります。そして、きちんと数字を見ることができるようになると、不思議と心の不安も少しずつ軽くなっていきます。

もし今、領収書が引き出しの奥で眠っていたり、売上だけ何となく把握していたり、「経理のことを考えると気持ちが重くなる」という方がいらっしゃったら、どうか自分を責めないでください。苦手なのは当たり前ですし、一人で完璧にやろうとしなくても大丈夫です。大切なのは、少しずつ、自分のペースで整えていこうとする気持ち。その小さな一歩が、仕事と心の安心につながっていきます。経理は、冷たい数字の作業ではなく、あなたの働き方と心の在り方を整えてくれる土台です。焦らず、やさしく、自分に合った方法で続けていくことで、きっとこれからの働き方や生き方にも安心という灯りがともっていくはずです。

新しい年を迎えるこのタイミングで、数字を見る習慣を始めてみませんか?